CISMORについて

センター長挨拶

 
同志社大学 一神教学際研究センター
前センター長 アダ・タガー・コヘン

一神教学際研究センター(The Center for the Interdisciplinary Study of the Monotheistic Religions、略称:CISMOR)は、キリスト教に加え、他の一神教の研究を導入するため、同志社大学神学部の教授たちによって共有された展望の一環として、2003年に設立されました。そして、同志社英学校創立直後に余科(現在の神学部)が開設されて以来の伝統的なキリスト教の研究と教育に加え、ユダヤ教とイスラームを専門とする教授たちが学部に加わり、また、その他の様々な宗教的伝統に関する研究も奨励されてまいりました。

センターからの支援を受けて同志社大学の他学部や様々な国際研究機関の研究者が協働することにより、新しい研究分野が開拓され、学術的な研究への第一歩を踏み出した多くの若手研究者に対して研究の新たな道筋が備えられることになりました。この15年間、センターは、経験を積んだ国内外の研究者と、彼らの経験によって恩恵を蒙ることができた若手研究者の双方にとって、革新的な研究と学術的な協力のための基盤であり続けてまいりました。センターの様々な活動は、まず日本政府からの大型の助成金によって、そしてその後には、大学からの支援によって可能となりました。

設立以来、センターの一翼を担う者として、私は、国際会議の開催や客員研究員の招聘や様々な出版物への関与などの多様なプロジェクトを通じて、一神教の比較研究を創出し、促進してまいりました。若手研究者に対しては特段の配慮を払い、センターの出版物は彼らに研究成果を公表し、また、国内外の研究者との対話に携わる機会を提供しました。

今後、数年に亘ってセンターの活動を主導する機会を与えられ、私は、この分野に参入する若手研究者への支援を継続すると同時に、一神教研究に関わる共同研究チームにおいて海外の同僚や研究機関との国際的な連係をいっそう強化したいと望んでいます。

今日、CISMORは、日本、ヨーロッパ、アメリカ、中東、東アジアの諸国から集う研究者の活気ある共同体という多元的な場を提供しています。この長期に亘って開設されているウェブサイトで私たちの活動や研究出版物についてご覧いただき、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。