同志社大学 一神教学際研究センター CISMOR

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EUの安全保障政策とキリスト教

公開講演会

神学部・神学研究科・一神教学際研究センター共催 公開講演会

EUの安全保障政策とキリスト教

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日時: 2007年04月10日(火)午後4時30分~5時50分
場所: 同志社大学 今出川キャンパス 神学館 礼拝堂
講師: イェルン・ティーセン(ドイツ連邦議会議員、独日議員連盟会長代理)
要旨:
一神教学際研究センター(CISMOR)と神学部・神学研究科では、共催して、4月10日、「EUの安全保障政策とキリスト教」というテーマで公開講演会を開催した。講師は、ドイツ連邦議会議員(独日議員連盟会長代理)のイェルン・ティーセン氏。11日から始まる公式行事の前に同志社に来ていただき、上記講演会が実現した。
現代世界の様々な危機、とりわけ国際的なテロは、時間的に、空間的に、また方法の上で定まったルールを持たず、兵士のみにとどまらないものとなり、古典的な戦争観が過去のものとなった。EUは現在、27の加盟国、4億9千万人の人口を抱えており、グローバルな次元での民主的平和的な社会を維持するために、紛争解決の手段としてEU全体に共通する軍事力の養成を急務としている。安全保障は武力の次元でのみ遂行されるものではない。しかし、人権の侵害、生命の侵害、自由と民主主義への脅威を防ぎ、平和維持のために協働する軍事力は、たとえそれが最終的な手段であるにしても、否定することはできない。キリスト教牧師としての経歴を持つティーセン氏はこのことをショウペンハウエル、カントの言葉、聖書を引用しつつ、「平和を実現する」営みとして、道徳的に自己規制を伴うあり方を不可欠のものとしつつ提言された。

(同志社大学大学院神学研究科教授 水谷 誠)