公開講演会

公開講演会(オンライン)

死海文書研究の現在と論争点
Some Disputed Issues in the Study of the Dead Sea Scrolls

日時: 2021年09月18日(土)14:00-15:30
場所: オンライン(zoom platform)
講師: 勝村弘也
神戸松蔭女子学院大学名誉教授
要旨:
クムランで発見された死海文書群は、キリスト教とラビ的ユダヤ教の成立を究明するのに重大な意義をもつ。「感謝の詩篇」「知恵文書(4QInstruction)」などの研究を通して、現在、ヤハド共同体の歴史に関して何が論争されているのかについて報告する。
2021年9月18日(土)、本年度2回目の公開講演会、「死海文書研究の現在と論争点」が開催されました。講師は勝村弘也先生(神戸松蔭女子学院大学名誉教授)で、ウェブ会議システム (Zoom)を用いて開催されました。ご講演では、死海文書の存在意義、公刊の経緯や研究史、また、日本での研究や翻訳の展開についての導入的なお話の後、現在進行中の翻訳事業(ぷねうま舎)で、勝村先生が翻訳を担当されている、「感謝の詩篇 (Hodayot)」や「知恵文書 (4Q Instruction)」の内容や背景、論争点などについてご説明をいただきました。ご講演後は、約80名の参加者とともに充実した質疑応答が行われました。ご講演をいただいた勝村弘也先生、およびご参加いただきました皆様に、心より御礼を申し上げます。