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巨人の名残り-遺物をめぐる中世イスラーム世界の驚異譚と巨人

公開講演会

公開講演会(オンライン)

巨人の名残り-遺物をめぐる中世イスラーム世界の驚異譚と巨人

日時: 2022年01月23日(日)13:00-14:30
場所: オンライン(ZOOMプラットホーム)
講師: 山中由里子(国立民族学博物館人類文明誌研究部・教授)
コメンテーター:林則仁(龍谷大学国際学部国際文化学科・准教授)

要旨:
中世イスラーム世界の博物誌、歴史書などに含まれる驚異譚では、巨大な骨やいつだれが建てたか分からない遺跡の発見が巨人族の伝承と結び付けられた。いくつか事例を紹介し、そこに見られる当時の人々の人類史観と倫理観に触れる。

■プログラム
13:00-13:05 挨拶・講師紹介
13:05-14:05 講演
14:05-14:20 コメント
14:20-14:30 質疑応答

主催 同志社大学一神教学際研究センター
共催 科学研究費基盤C「創造の業」の系譜-ユダヤ教における「自由」と「偶像」の総合的
   研究(研究代表者:勝又悦子、研究課題番号20K00083)
   科学研究費基盤A 超常認識と自然観をめぐる比較心性史の構築(研究代表者:山中
   由里子、研究課題番号18H03573)

本講演会は2021年11月6日に開催した、同志社大学一神教学際研究センター公開シンポジウム「「巨人」の場(トポス)」にご欠席となった山中先生のご講演を中心に改めて企画したものです。
2022年1月23日(日)、オンライン公開講演会「巨人の名残り−遺物をめぐる中世イスラーム世界の驚異譚と巨人」が開催されました(主催:同志社大学一神教学際研究センター、共催:科学研究費基盤C「「創造の業」の系譜−ユダヤ教における「自由」と「偶像」の総合的研究」(研究代表者:勝又悦子、研究課題番号20K00083)/科学研究費基盤A 「超常認識と自然観をめぐる比較⼼性史の構築」(研究代表者:⼭中由⾥⼦、研究課題番号18H03573))。本講演会は、2021年11月6日に開催した公開シンポジウム、「「巨人」の場(トポス)」(http://www.cismor.jp/jp/lectures/「巨人」の場トポス/)にご参加になれなかった、山中由里子先生(国立民族学博物館人類文明誌研究部・教授)のご講演を中心に改めて企画されたものです。ご講演では導入として日本を含む世界の巨人伝承を紹介されながら、中世イスラーム世界の宗教テキストや博物誌、歴史書などに含まれる驚異譚に注目し、巨大な骨や、建設時代や建設者が不明の遺跡の発見が巨人族の伝承と結び付けられた事例を紹介され、そこに見い出される当時の人々の人類史観と倫理観に触れられました。ご講演後、林則仁先生(龍谷大学国際学部国際文化学科・准教授)によるコメントや質問が出され、約40名の参加者と活発な質疑応答がなされました。大変興味深いご講演をいただいた山中先生および林先生に深く御礼を申し上げます。なお、今回のご講演は、後日、当センターより、プロシーディングとして刊行される予定です。